フジテレビュー!! は、「世界中を井戸端会議に」をコンセプトとした総合エンタメサイトです。
ドラマ・バラエティなどフジテレビの番組紹介だけでなく、映画・スポーツ・イベントなどエンターテーメントにまつわる様々な情報を日々発信しています。
クライアント:(株)フジテレビジョン
Webサイト:https://www.fujitv-view.jp/
以前の課題
- エンジニアの作業時間が月に10日
- 毎週の定例会議がディレクターのみ参加だった
- 本番反映のフローが月1回、という形で固定化していた
- PV数を増やすための提案が欲しかった
mgnが開発に加わった後に変わったこと
- 同じ開発時間で分散して作業効率化に成功
- 毎週定例の会議にエンジニアとディレクターが一緒に参加
- 細かいタスクを数日単位で本番反映
- SEOチームと連携し、アクセス解析しながら提案を強化
開発体制を一新し、月間1,000万PVのメディアへ成長
ライターが10数人在籍する編集部は、毎月400〜500本の記事を公開しており、オープン当初は順調にページビュー(PV数)を伸ばしていきましたが、ある時期から頭打ちになり伸び悩んでいました。
mgnがプロジェクトに入った当時、月間PVは200〜300万PVでした。しばらくの間、たまにバズる記事がありましたが、全体としては低迷を続けていました。
そこで行ったのは、サイト内回遊を促すためのカスタマイズ。また配信先メディアを増やし、アクセス解析チームと連携したコンサルティングを根気良く続けた結果、1年半後には月間PV数が300万から1,000万PVにまで成長することができました。
フジテレビュー!! のサイトオーナーである清水俊宏さんにお話をお伺いしました。
エンジニアのリソースを有効に活用する体制へ
ー mgnが開発に入る前は、どんなことを課題に感じていましたか?
清水俊宏さん(以下、清水):開発体制の問題としては、エンジニアのリソース確保でした。月10日間(70時間)の契約だったのですが、70時間を1ヶ月の間に分散することができなくて、月の前半または後半のみしか開発できなかったんです。
ー mgnは、他の案件と並行しながら1ヶ月70時間を分散させていますね。
清水:エンジニアが月の半分のみ稼働だと、本番反映のタイミングが制限されてしまう。当時は月1回しか本番反映ができませんでした。今は小さな課題を短い期間に細かく本番反映する方針がうまくいっていると感じています。何かバグがあって緊急対応の時でも「大抵のことは柔軟に対応してもらえる」というのが一番大きいです。
ー 「柔軟な対応」が私たちの売りなんです。なるべく双方の納得できる落とし所を常に探るようにしています。
週に1回の定例会議で優先課題を明確に
ー ところで開発側(mgn)と編集部(フジテレビ)の定例会議を毎週1回おこなっていますが、それについて思うところはありますか?
清水:以前の体制では、会議への参加者がディレクターひとりだったんです。今はエンジニアとディレクターが二人一緒に参加してくれるので、その場で技術的な質問にすぐ答えてもらえるし、スムーズになったと実感しています。
ー たしかに一般的なWeb制作会社では、開発者は会議に参加せず、営業やディレクターが社内に持ち帰ってエンジニアに伝達する、という方法をとっているところが多いですね。mgnではオンラインでの会議がほとんどなので、開発以外の話をしている時に限り、ビデオをオフにして「エンジニアは耳だけ参加」という形も推奨しています。
清水:サイトの改修については、やりたいことがたくさんありますが、会議の中で優先順位を決めて「これは早く実現しなければ」という課題を先に進めています。
サイトを成長させるパートナーとして提案と改善を繰り返す
清水:技術的な話だけでなく、アクセス解析を見ながらコンテンツの方向性について話し合うことができているのは、大きなメリットだと思います。
僕は外部のメディア関係者と会う機会が多いので、そこで仕入れてきた情報をもとに仮説をたてることがあるんですね。「こういう仮説を考えたんですが、どう思いますか?」とmgnとの定例会議で気軽に相談しています。
ー mgnは他のメディアサイトでも月間1,000万PV超えのサイト運用をしているので。多少は知見があります。
清水:他のメディアサイトで実装して、うまくいったカスタマイズ方法を提案してくれたのは成功の第一歩でした。
あと、編集側としては「今どういうコンテンツが注目されているのか?」「これからどんな風に記事を書いて行くのか?」「SNSで話題になるには?」「広告運用どうする?」など、考えなければならないことがたくさんあります。開発以外で、そのあたりをサポートしてもらえるのがありがたいです。
ー まさに、そこが私たちの一番やりたいところです。「開発だけでなく、一緒に伴走していくサポーターになりたい」っていう話を社内でもよくしています。そういう意味で、フジテレビさんから業務を受注している形ではあるんですが、同じ方向を向くことができているパートナー関係が実現できている気がします。
清水:アクセス解析をするチームとエンジニアが一緒になって話しているうちに、会議中の雑談から「次はこういうことをするといいかも」みたいなアイデアにつながることがありますね。
GAレポートやキーワード分析から、ユーザーの動向がある程度見えるようになったし、その結果、編集部は「どんな記事がユーザーに求められているのか」などコンテンツ内容を考えるきっかけになっています。
ー 何か課題があったときに、私たちはA案とB案のメリット・デメリットを両方提案します。そのとき、私たち開発側が「こっちの方がいいだろうな」と考えていることと、フジテレビさんのジャッジが異なることは少ないです(笑)。本当にありがたいです。
清水:それはまさに、「同じ方向を向くことができているから」でしょうね。WordPressでサイトを作る会社は他にもたくさんあるけど、フラットに話ができて柔軟に対応してくれるのが、mgnにお願いしようと思った大きなポイントでした。
ー ありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しいです。
フジテレビューの今後は?
ー 最後に、今後のフジテレビュー!!の方向性をお聞かせください。
清水:サイトをオープンした時に決めた「世界中で井戸端会議をおこす」というコンセプトは今も変わっていません。
もちろんテレビ局ならではの底力を見せたい、という思いもありますが、テレビ番組発のコンテンツだけでなく、テレビとは全く関係なく世間で話題になっていることを記事で発信していき、それが相乗効果としてテレビ番組を作る、ということもありだと思っています。
テレビからWebサイト、Webサイトからテレビへ、どちらも可能性がありますね。
まだまだ、テレビとインターネットが一緒になって、面白いことができると思ってます!
ー インタビューを快諾くださり、ありがとうございました。今後も一緒に考えながら伴走することができるチームメンバーとして、走り続けましょう!